記録を残すところ

自分のために残す。でもそれが誰かのためになるかもしれない。

2020年振り返り

2020年を振り返ってみます。

月ごとの雑な振り返り。

  • 1月…分身。
  • 2月…初サーキット。
  • 3月…中止のお知らせが続々と。
  • 4月…いろんなことが幻に。在宅環境を整え始める。
  • 5月…配信が増える。リモート接近戦。
  • 6月…3か月ぶりとなったライブ。
  • 7月…結婚報告を受けてやっぱり動揺してたんだと思う。
  • 8月…新潟と東名阪。生を取り戻す旅。
  • 9月…岡山と京都回し。
  • 10月…急すぎる別れ。アニメに返り咲き。
  • 11月…平日はヴァイオレット・エヴァーガーデン、土日はBeautiful。アコースティックオンライン。
  • 12月…FCイベント。1年以上ぶりのPileさんソロ。ヴァイオレット原作小説完走。

いくつかピックアップしてみます。

分身した日

2020年1月18日、19日。 自分の人生を大きく変えた2つの作品のライブが重なった日でした。

この2日間どう動くかはずっと悩みました。実のところ前日まで悩んでいました。

出した答えは分身でした。

まぁ実際は物理的な制約があって裏でいろんなことが起こっていたんですが、両日ともにさいたま新都心駅原宿駅に降りたのは事実。 そして振り返ってみると、この2日間の自分の動きは最適解に辿り着くことができていました。

なのはに関しては10年前、2010年まで話は遡ります。

ひとつは劇場版「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」が公開され、この映画をきっかけに今日まで続く多くの縁が生まれました。 リリカルライブはその象徴となる2曲、「PHANTOM MINDS」「My wish My love」を水樹奈々さんと田村ゆかりさんがコラボして歌うという、かつて夢見た光景で幕を開けたのでした。 10年も経てばいろいろなことが起こり、それは決して良いことばかりではなかったのですが、この2曲で初心に帰ることができて大事なことを思い出させてくれました。

もうひとつ、2010年は奈々さんのLIVE ACADEMYツアーがあった年でもありました。 全7公演だったこのツアー、すべての公演で日替わりのキャラソンを歌うコーナーがあり、その中にはリリカルなのはのキャラソンである「Skyblue gradation」「Endless Chain」もありました。 この2曲が自分は大好きで、特に「Endless Chain」はあらゆるキャラソンの中でもトップクラスに思い入れがあり、ACADEMYツアーの神奈川公演2日目に歌われたのですが、自分は当時神奈川公演1日目しか参加しておらず、ツアー後にセットリストを見てショックを受け、その後ずっと引きずる結果になりました。(これをきっかけに以降の奈々さんのライブは複数行くと決心したのはまた別の話・・・) 今回のリリカルライブはそんな2曲が立て続けに聴けるという本当に夢のような時間でした。フェイトのターンになって1曲目「Skyblue gradation」が来た時は物凄く舞い上がっていたのですが、なんか自分の中で「この次にEndless Chainが来る」と確信を持っていたのは今でも覚えています。フェイト以外も、リリカルなのはのキャラソンは自分には珍しくほぼ全部聴き込んでいたので全編通して奇跡みたいな時間でした。

ラブライブフェスについては、このツイートに凝縮されています。

たった1曲。だけどこの1曲を4年前の東京ドームのあの日どれだけ待ち望んでいたか。さすがに今はもう折り合いをつけられているけれど、いざ目の前で繰り広げられると4年前に流せなかった涙が一気に溢れて出てきて嗚咽が止まりませんでした。 人生で「生きててよかった」と思える瞬間はそう多くはないけれど、この日は心からそう思える時間が確かにそこにありました。

生を取り戻す旅

いろんなライブが中止になるなか、KOTOKOさんがツアーを開催してくれました。キャパ半減以下、マスク必須、入場時検温と消毒、着席、声出し禁止、公演時間2時間以内、換気タイム、同時生配信、etc.とできる限りの対策を打っての決行。地方のライブハウスを枯らさないというテーマもありましたが、何が正解かわからない状況の下、それぞれの選択を尊重してくれる姿勢がありがたかったです。

ライブ自体も非常によくて、長いこと聴きたかった曲がいくつもセトリ入りしててしかもそれらが固定で入ってる。KOTOKOさんクラスになると持ち曲がとんでもなく多いので、自分好みの曲が揃うのは本当に貴重なのです。個人的には「同じ空の下で」「Teller of World」「Absurd」「Do you feel loved?」「amethyst」「月下流進」「Face of Fact」が聴けて嬉しかったです。

自分は新潟と岡山へ赴きました。新潟は去年も行きましたがまた行きたくって、今回はレンタサイクルを利用して市内を巡りました。例によって1日4食とかいってましたが…  岡山はライブで行くのは初で、ご飯と観光を楽しみつつ知人とも会えたりで満喫できました。翌日にラーメン食べてから京都の鈴虫寺に参拝してから当日券狙いで京都FANJに回すルートをなんとか見つけ出し、分刻みのスケジュールでしたが予定通り遂行できて達成感がありました。(当日券はありませんでしたが)

ところで遠方に行くのは好きなんですが、どうも自分はライブがないと腰が上がらないことが今年わかったので、今後の参考にしたいと思います。

急すぎる別れ

昨年から引き続き追っていた大矢梨華子さん。4月のワンマンライブを目前にしてコロナが拡大し延期に追い込まれてそのショックは計り知れないのですが、それでも配信やライブ活動を続けてくれました。オンラインの公開収録などもありなんだかんだ毎月動く姿を観ることができて、春頃から仕事が忙しくなった自分にとって非常に心の支えになっていました。

夏にあった1stミニアルバムの東名阪リリースツアーも無事に完走。木曜大阪、金曜名古屋のド平日2daysというハードルの高さでしたが、盆休みを犠牲にしてでも参加できて本当によかったです。

本人誕生日当日は今年もライブを観ることができました。野外で感染リスクは低く安心感があり、天候も晴れて夜には月が顔を出していたりして、風が非常に強くてフラスタが背後から倒れ込んできた以外は問題ありませんでした。いや珍しい体験でしたが…

しかし最後の最後で無期限活動休止のご報告。。。そんな素振りは全く見せておらずあまりにも急なことだったのでしばらく現実を受け止められませんでした。理由は何も明かされていないのですが、本人の意思を尊重して直後の接近戦でも聞くことはせず。ただその後のレギュラーのラジオでも腫れ物に触るような扱いはされてなかったので、前向きなものと信じていつか帰ってくるその日をただ待ちたいと思います。

バンド現場へ

大矢梨華子さんを追ってる関係で、昨年からシンガーソングライター(SSW)現場とバンド現場に足を運ぶことが多くなりました。規模が小さくお客さんが少ないとワンマンライブをやること自体が難しいため、対バンやフェスが主な活動体系になってきます。そこでいろんな演者さんを目にすることになるんですがそれはもう玉石混交で。個人的には最近はバンドサウンドが好きで、SSWはともかくバンド現場の方は惹かれるところもあったのですが、それでも当初はほんの数組しかなく。でも昨年末に一気に好きなバンドが増えて通うようになりました。

2月には初めてサーキットフェスに本格的に参加して、事前にしっかり下調べした上で昼から夜まで10組のバンドを駆け回ってめちゃくちゃ楽しかったです。対バンだと転換時間が長いのがネックですがサーキットだとその時間で他のバンド観れて画期的だと思いました。リアルに並列処理の恩恵を実感。

しかしこのサーキットフェスを最後にコロナの影響でライブ中止報告が増えていき、加えてライブハウスが足を運び難い場所と化し、開催されても以前のようには楽しめない状況となってしまったので、しばらくは我慢かなと思っています。

アニメに返り咲き

自分の日常からライブがなくなった結果かどうかわかりませんが、数年ぶりにアニメにハマりました。

※リンク先はネタバレ全開なので注意

ハマるタイミングというのはそれぞれあって、同じコンテンツでも時期によって受け取り方が変わってくるので、今の自分にとってこの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品が必要だったんだなと思います。上の記事の後に原作小説も一通り読んで、アニメもTVシリーズOVAと外伝を改めて観返し、劇場版も気づいたら6回も足を運んでいました。今年はカウントダウンライブもないので映画2本観て締め。外伝を映画館で観れたのは、今年ハマった自分には僥倖でした。

入手困難な媒体もあり供給がそろそろ底を尽きそうですが、あとは雑誌のバックナンバーやイベントレポ等からスタッフのインタビューを漁ってみようと思っています。同人誌には過去の反省を踏まえて手を出さない…!

周りを気にせずどっぷり浸かれるコンテンツというのはとても良いものですね。

水樹奈々さん

今年一番の衝撃だったのは、水樹奈々さんの結婚報告でした。 ずっと仕事一筋で活動されていましたが、ご本人はずっと希望していたので祝福の気持ちでいっぱいに。 正直なところ近年ずっといい人いないアピールが多かったので、変化に気づけなかった自分に凹んだりもしていたんですが、周りのスタッフも気配はないと思っていたようなので今は落ち着いています。

その後ご懐妊の報告も聞くことになるのですが、まさかそれが自身主演の舞台Beautifulの初日になるとは・・・。 Beautiful自体は3年ぶりの再演ですが、前回と違うのはいつ中止になってもおかしくない緊張感があったこと。同じ東宝系列のシアタークリエの舞台は途中で中止になっており決して他人事ではなく。さらにBeautifulの方も舞台装置の故障で開始10分で中止になった公演もあったりして、最後の最後まで気が抜けませんでした。それ故に、一番最後のシーンのグランドピアノを前にして歌う「Beautiful」は、これまでで最も自由で、解放的で、そして笑顔で歌う姿が強く印象に残っています。

配信ライブとしてはNANA ACOUSTIC ONLINEがありました。

通常のライブだったらこんなセットリストあり得るか?という選曲もさながら、アレンジがどれも面白かったです。門脇大輔と渡辺格はやはり天才…。 音響も各々の楽器の音がクリアに聴き分けられるクオリティの高さで、アーカイブを何度も聴き直しました。新しいライブを直後にすぐ観返せるのは配信のいいところですね。

そしてこちらも配信だったFCイベントVIII。ライブはともかくトークや舞台挨拶系のイベントは配信でもアリかなという気がします。それまで触れられて来なかった結婚関連の話が初めていろいろ聴けたのがすごくありがたかったです。他の人の結婚報告とか見てても騒ぎすぎではと思ってたところもあったんですが、考えを改めましたね。いざ自分が長年追ってる人がしてみて、それも関連情報がほとんど出てこないとなると、いらぬ想像をどうしてもしてしまうんだなと。そういった靄を晴らすことができていろいろとよかったです。ライブコーナーも、「さいたまスーパーアリーナという大きな場所で」「162着に及ぶ歴代ライブ衣裳に囲まれて」「デビューシングル「想い」を歌う」というシチュエーションは、歌手デビュー20周年の節目として素晴らしいものでした。

2020年はLIVE RUNNERという大型ツアーが中止になってしまいましたが、結婚&懐妊するならここしかないと言っても過言ではないところでちょうどお相手もいたり、ライブができなくてもちょうど舞台の予定が入っていてそれが実行可能な時期だったりと、タイミングがここまで噛み合うのかと正直ビビリます。目の前にチャンスが回ってきたらそれを掴める運と実力を持ち合わせた方なんだと改めて思った1年でした。

来年について

正直なところ、今の状況は来年いっぱい変わらないと思っています。

一方で、ここ数年の自分はライブに傾倒しすぎていた感は否めなかったので、時間に余裕ができて考えることが多くなりました。今の状態をいいきっかけだと捉えて、公私ともに長い目で見て良い方向に変えていければなと思います。

イベント参加統計(括弧内は前年比)

ワンマン       11 (-39)
フェス・対バン 15 (- 4)
ミニライブ      1 (-27)
舞台            6 (+ 6)
トーク          3 (±0)
合計           36 (-64)
(遠征3回(-13))

有料配信 17
中止 21