記録を残すところ

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NANA MIZUKI LIVE JUNGLE 2024 SAFARI 03-08 宮城~和歌山~神奈川 (2024.6.22 - 7.7)

水樹奈々さんの2024年初夏のライブツアー無事終了しました。と思っていて気づいたら1週間経っていました。時機を逸した感もありますが、自分が感じたことを残しておきたいので簡単にまとめていきます。主観寄りの感想が多いかも。

今回のツアー日程は以下の通り。4週連続で全4か所8公演。あっという間に終わりました。

三重終了直後の感想はこちら。

セットリスト

<OP MOVIE>

01.Turn the World
02.囚われのBabel
03.禁断のレジスタンス

04.ETERNAL BLAZE
05.沈黙の果実
  (三重1、宮城2、和歌山1、神奈川2)
  NEVER SURRENDER
  (三重2、宮城1、和歌山2、神奈川1)
06.Link or Chains

<Cherry Boys紹介>

07.sympathy
08.Hungry Hungry
09.Sugar Doughnuts
  (三重1、三重2、宮城1、神奈川1)
  ドラマティックラブ
  (宮城2、和歌山1、和歌山2、神奈川2)
10.Level Hi!

11.ツアーお楽しみ企画「チェリボのNo.1奈々ソン」
  天空のカナリア
  (三重1 :Drs.松永俊弥(1番グッとくる奈々ソン))
  It's in the bag
  (三重2 : Gt.北島健二(やっぱりNo.1奈々ソン))
  ミュステリオン
  (宮城1 : Gt.渡辺格 (1番手強かった奈々ソン(の入口)))
  COSMIC LOVE
  (宮城2 : Ba.坂本竜太(演奏していて1番上がる奈々ソン))
  ファーストカレンダー
  (和歌山1:Per.福長雅夫(1番思い入れ深い奈々ソン))
  アンティークナハトムジー
  (和歌山2: Vn.門脇大輔(1番緊張した奈々ソン))
  テルミドール
  (神奈川1:Key.佐藤雄大(1番水樹奈々と演奏したい奈々ソン))
  New Sensation
  (神奈川2: Gt.設楽博臣(1番最初に触れた奈々ソン))

12.Polaris
  (三重1、三重2、和歌山2、神奈川2)
  砂漠の海
  (宮城1、宮城2、和歌山1、神奈川1)
13.優しい記憶

<ブリッジムービー>

14.ADRENALIZED
15.DAYBREAKERS
  (三重1、三重2、和歌山1、神奈川1)
  UNBREAKABLE
  (宮城1、宮城2、和歌山2、神奈川2)
16.革命デュアリズム
  (三重1、宮城2、和歌山1、神奈川2)
  FINAL COMMANDER
  (三重2、宮城1、和歌山2、神奈川1)

17.SUPER GENERATION
  (三重1、宮城1、和歌山2、神奈川1)
  POWER GATE
  (三重2、宮城2、和歌山1、神奈川2)
18.全力DREAMER
  (三重1、三重2、宮城1、和歌山1、神奈川1)
  Love Brick
  (宮城2、和歌山2、神奈川2)
19.時空サファイア

20.suddenly ~巡り合えて~

EN1.chronicle of sky
EN2.Phase 21 (曲中ヨーダ紹介)

EN3.Trickster
  (三重1、宮城1、和歌山2、神奈川1)
   TRANSMIGRATION
  (三重2、宮城2、和歌山1)
EN4.Synchrogazer -Aufwachen Form-
  (三重12、宮城12、和歌山12、神奈川1)

  (※神奈川2のみ1曲追加)
EN3.7月7日
EN4.TRANSMIGRATION
EN5.Synchrogazer -Aufwachen Form-

WE1.76th Star
  (神奈川1)
   SUPER GENERATION
  (神奈川2)

セットリストなど

のべ41曲で、去年のLIVE PARADEの39曲よりも2曲多い結果となりました。後半の和歌山1で初出がなかったのが意外でしたが、いろんな曲を聴きたい一方でツアーでは好きな曲を何度も聴きたいという想いもあるので、一時期と比べたら総曲数は減っているものの特段不満はないです。むしろ今回は変わると想定していた曲が固定とわかって嬉しい誤算でした。後半和歌山1のアンコールでchronicle of skyのイントロが流れたときの高ぶりと安堵感よ・・・。

ツアー企画は三重の時にも書きましたが、近年の中ではかなり好みの企画でした。事前に予測がつかない状況で、チェリボの話から推測していくも確信まではいかず、タイトルコールなしでイントロに入ってすべてを理解する、という流れに毎回楽しませてもらいました。ファーストカレンダーとテルミドールは久しぶりの披露でしたが、この2曲は比較的歌われる方だと思うので逃しても今後また聴ける機会はあるはず。

千秋楽のNew Sensationは実はダブアン予想で挙げていたんですが、まさかの企画で登場して二重にサプライズでした。企画の順番がチェリボの加入順と言われ、千秋楽が一番新規メンバなことを不思議に感じていたんですが、全員の選曲みたら納得ですね。テルミドール出雲大社以来7年ぶりの披露で嬉しかったです。テルミドールはメジャーデビュー前の初期の曲にしては歌われている方で、歳を重ねるほど歌い方の進化を感じ取れるのでこれからも数年おきに是非披露してその過程を残していってほしいです。なのでBDにはフル収録を何卒・・・。テルミドールに限らず、今回8公演だけだったからLIVE GATEの時みたいに全公演フル収録いってほしいし、できれば前後のチェリボの思い入れとかもほしい。キングレコードさんお願いします!

イントロで一番衝撃だったのは宮城2初出のLove Brick。去年アコースティックで歌われて、原曲聴きたいけどしばらく無理だろうなぁと思っていたところに突如現れ、連番者と顔を見合わせて絶叫してました。前の列の知らない人も叫んでて、なんかそれもよかった。知らない人とも共鳴できるライブはいいライブ。しかも変わったのはなぜか時空サファイアだと思っていたので、曲終わりでMC待機しようとしたら変わったはずの曲のイントロが流れてきてパニックになりました。よっぽど動揺していたんだと思う。

今回アンコールのchronicle of sky→Phase 21の流れが大好きでした。どちらも過去を受け入れ今の自分を認め、前を未来を見据える曲。本編ブリッジムービー後の「新しい世界」を迎える流れを組んでいて、そのメッセージ性がより濃くなっていました。もともと2曲とも大好きでしたが、今回のツアーで新たな一面が増えて一層思い入れ深い曲になりました。

chronicle of skyはCDで初見で聴いた時から疾走感あるキラキラした曲に惹かれていたんですが、今回さらに歌詞が刺さるようになって。いくつもの日々を乗り越えて来た人から、そこにある自分が笑顔で居られるなら間違いじゃないって言われて、しかもそれを温かく包み込むような笑顔で言うもんだから説得力が半端なく、過去と今の自分を肯定してくれるように感じて涙を抑えきれなくなった公演が何度もありました。

今回のツアーのテーマのひとつに「融合」が掲げられていましたが、どこかの公演から楽曲がファンの声と融合する、みたいなことを言うようになって、融合する相手としてファンも含めてくれたことが嬉しかったです。本編後半はまさにファンの声と一緒に作り上げるものが多く、その中でも楽曲とファンの声との融合が最も体現されていたのが、ツアー最終地のKアリーナ横浜でのPhase 21だったと思います。 というのも、イントロや間奏、アウトロで入る「Wo-oh...」の合唱が、Kアリーナでは他の会場に比べて段違いで聞こえました。掛け合いではなく奈々さんと一緒に同じフレーズを合唱しているというのがポイントで、その時のKアリーナはツアーテーマの「融合」を体験できる空間と化していて、その光景に目頭が熱くなっていました。

個人的には、去年のLIVE PARADEで叶わなかったいくつかのことをリベンジできたのがよかったです。平日にあまり休養できず和歌山1辺りで体調を崩しかけましたが、奈々さんのライブに行ったら回復するというのを過去何度か経験しており、今回もその例に漏れず、ライブ翌日になったらすっかり元気になっていました。やはり水樹奈々ライブは健康にいい・・・。結果無事に8公演すべて参加することができて、連番も打上も望み通り実現できて本当によかったです。10年以上前から連番し続けている人も今回はじめましての人もいて、ありがたい限りです。人との出逢いについて最近たまに考えることもあり、恵まれた環境でツアーを過ごすことができたなとしみじみ思いました。

そんなことを考えていたからか、千秋楽では本編ラストsuddenly前のMCでみんなと巡り合えて幸せ、みたいなMCが直撃してしまい、泣きながら跳ぶ事態になっていました。この曲で泣いたの初めてなんだけど、自分がちょうど考えてたことと近い話をしてくれたそのMCが自分でも不思議なくらい嬉しくて嬉しくてアンコールも嗚咽しながらしばらく立ち上がれないくらいにまでなっていました。

初めて泣いたといえば、SUPER GENERATIONもでした。今回仕事関連の事情で和歌山に参戦できるかが当初不確定で、結果的にライブは参加できたんですが裏ではいろいろあって悩むことが多かったところ、和歌山2のスパジェネが急に自分のなかに入り込んできて、終演後も打上会場に着くまで涙腺が緩みっぱなしになっていました。

そんな体験をした直後だったため、千秋楽のダブアンがSUPER GENERATIONだとわかった時に、タイミングが合い過ぎてめちゃくちゃビックリしたし、ツアーの締めくくりとして本当に素晴らしいものになりました。同じ曲でも聴く環境とタイミングによって受け止め方が変わるというのはよく聞く話ですが、まさかスパジェネで起こるとは全く思っていませんでした。ツアー通して一番印象変わったのは間違いなくこの曲です。

全体を振り返って

千秋楽が終わってから、このツアーがどういうものだったかをしばらく考えていました。

ブリッジムービーのロボナネットの「もう頑張るのやめたら?」「どうしてNANAはそんなに無理するの?」という無邪気でストレートな故に心無い問い掛けが、ライブのブリッジムービーという大勢に注目される場所で出してきたことに初日から不思議に思っていました。千秋楽で語っていた自分を大事にしてほしいというMCも不意に出てきて気になりました。実際に誰かから何か言われたのかと邪推してしまいますが、本人の口から語られるまでは憶測の域を出ません。

一方で、映像後のMCでは、いろんなものが融合して、水樹らしい、私らしいライブにしたというような話も各地であったと記憶しています。その言葉通り、新旧ジャンル問わず多様な曲が盛り込まれたセットリスト、それを彩るステージセットのお花や木々と噴水やウォータースクリーンの豪華な演出。そこで実現されるのは、みんなで跳んだり叫んだり踊ったりタオル振ったり、楽曲を通してお互いにエネルギーをやり取りする時間と空間。 去年から声出しが解禁され、今回からマスクは任意となり、コロナ前と同等の条件にようやく戻って、これが水樹奈々のライブなんだ、と訴えかけてくるようで改めてそう思いました。新しい世界を迎えても、変わらずに新しいものを届けてくれる、そんな意思のようなものを感じ、このことが先の疑問に対するひとつの手がかりになるのではないかと想像しています。

なんかうまくまとまりませんでしたが、真意がわからないので今後どこかの媒体で触れられたらいいなぁと思いますが、このまま明らかにならないのもそれはそれでいいかなとも思います。

次のライブは発表されませんでしたが、新アルバムのリリースが発表されたことはとても嬉しかったです。前々作のCANNONBALL RUNNINGは多種多様な曲で構成されていて今後どの方向に進むのかと思っていたら、コロナ禍になってDELIGHTED REVIVERというこれまでの文脈とはやや異なるアルバムが前作となったので、その後の新しい世界においてどんな作品が出てくるのか非常に楽しみです。

来年は歌手デビュー25周年目の年で、いろいろ企画してそうな匂わせもあったので、今から来年が待ち遠しいですね。

ということで4週に渡るツアーが無事に完走できてよかったです。短期間で濃密な時間を過ごさせてもらい、多くの人と会うこともできて、本当に感謝するばかりです。ありがとうございました。

余談

禁断のレジスタンスについて、サビ前半でフッフー!って跳ぶのが本ツアーで定着したように思いました。LIVE HOME(2022)で散見されたけどその時はそんなにやってる人がいなかったのが今回急激に増えてビックリしました。曲調的にはそこまで違和感あるものでもないし、逆に今までよく出てこなかったなと。リリースから10年近く経って新たに変化が加わるのは珍しい現象だと興味深く捉えています。

あとサビラストのdown!のところで跳ぶことについて、そこだけ見たら迷う気持ちもわかりますが、歌詞見直したら「You feel the beat! (down!)」でtheがあるからbeatは名詞ではあるんだけど、歌詞だからbeat downと掛けてると解釈するのも十分あり得て、そうすると打ち負かすとか打ち破るって意味になって下がるニュアンスは薄れるから、down!で跳んでも不自然ではないという結論に至りました(ここまで一息)。

コールの類もそうだけど、曲に合っていれば基本的によくて、そのためには曲の理解を深めていく必要があるなと再認識しました。

おまけ

各会場の直筆メッセージ&イラスト。去年はなぜか開場前に撤去されたせいで微塵も記憶に残ってないけど、今回は開演まで展示されてて全部撮れた。和歌山のクジラがお気に入り。