記録を残すところ

自分のために残す。でもそれが誰かのためになるかもしれない。

NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023 GALA 10-12 東京 (2023.9.1 - 9.3)

水樹奈々さんの2023年夏のライブツアー無事完走お疲れ様でした。ファイナルの東京3daysの感想と全体の振り返りです。もうネタバレに注意しなくていいぞ!

今回のツアー日程は以下の通り。全7か所12公演。

初日青森終了直後の感想はこちら。 前半戦熊本までの感想はこちら。 後半戦石川までの感想はこちら。

最終的に自分は病欠した熊本以外の11公演に参加できました。 今回チケットは幸いにも早期にすべて確保できるという前代未聞の事態が発生し、気持ち的には早くから安心できました。

セットリスト

<OP MOVIE>

01.Red Breeze
02.Bring it on!
03.Poison Lily
  (青森、大阪1、福島2、熊本、東京3)
  FIRE SCREAM
  (大阪2、福島1、愛知1、東京1)
  Rock Ride Riot
  (愛知2、石川、東京2)

04.still in the groove
05.Love Fight!
  (青森、大阪1、大阪2、福島1、福島2、東京2)
  Faith
  (熊本、愛知1、愛知2、石川、東京1、東京3)
06.Gimmick Game

<Cherry Boys紹介>

07.Get up! Shout!
08.MASSIVE WONDERS
  (青森、大阪2、熊本、東京3)
  Silent Bible
  (大阪1、福島2、愛知2、東京2)
  Sacred Force
  (福島1、愛知1、石川、東京1)
09.ETERNAL BLAZE

10.アコースティックスペシャルアレンジ
  Crescent Child
  (青森、愛知1:Vn.門脇大輔、Key.佐藤雄大、Gt.佐々木"コジロー"貴之、Per.福長雅夫)
  Song Communication
  (大阪1、石川:Gt.渡辺格、Gt.北島健二、Vn.門脇大輔、Ba.坂本竜太、Sax.藤陵雅裕、Drs.松永俊弥)
  夏恋模様
  (大阪2、熊本、東京1:Gt.北島健二、Gt.渡辺格、Gt.佐々木"コジロー"貴之)
  Love Brick
  (福島1、東京2:Ba.坂本竜太、Gt.渡辺格、Gt.佐々木"コジロー"貴之、Drs.松永俊弥)
  Violetta
  (福島2、愛知2:Key.佐藤雄大、Vn.門脇大輔、Gt.北島健二、Sax.藤陵雅裕、Per.福長雅夫)
  哀愁トワイライト
  (東京3:Sax.藤陵雅裕、Key.佐藤雄大、Ba.坂本竜太、Drs.阿部薫)

11.Sweet Dealer
12.恋想花火

<ブリッジムービー>

13.サーチライト
14.STARTING NOW!
  (青森、大阪2、福島2、愛知1、石川、東京3)
  POWER GATE
  (大阪1、福島1、熊本、愛知2、東京1、東京2)
15.Higher Dimension

16.Astrogation
17.SCARLET KNIGHT
  (青森、大阪1、大阪2、東京1)
  Preserved Roses
  (福島1、福島2、熊本)
  アヴァロンの王冠
  (愛知1、東京2)
  VIRGIN CODE
  (愛知2、石川、東京3)
18.残光のガイア
  (青森、福島1、福島2、愛知2、東京3)
  アヴァロンの王冠
  (大阪1、大阪2)
  SCARLET KNIGHT
  (熊本)
  VIRGIN CODE
  (愛知1、東京1)
  Preserved Roses
  (石川、東京2)

19.NEXT ARCADIA

EN1.PARTY! PARTY! (曲中ヨーダ紹介)
EN2.SUMMER PIRATES
   (青森、大阪1、大阪2、福島1、福島2、熊本、愛知2、石川、東京2)
   Happy☆Go-Round!
   (愛知1、東京1、東京3)

EN3.Happy☆Go-Round!
   (青森、大阪1、大阪2、福島1、福島2、熊本)
   Sugar Doughnuts
   (愛知1、愛知2、石川、東京1、東京2、東京3)
EN4.DISCOTHEQUE

WE1.Go Live!
   (愛知2)
   POWER GATE
   (東京3)

東京 (2023.9.1-3 有明アリーナ)

ツアー初出は、哀愁トワイライト。

1日目は本ツアー唯一の単番、2日目は旧知の知人と、3日目はDiscordのゲーム鯖のメンバと連番でした。座席はすべて上手側スタンド。2日目だけ通路で、結局本ツアーは12公演中9公演が横or前が通路という結果に。そういう意味では席運がよかったのか。

3days連戦は2009年のLIVE FEVER以来の開催ですが、自分はその時は東京1日目しか参加してなかったので3連戦は初めて。始まる前はどうなるか不安でしたが、結論3日目が一番身体が軽くてビックリしました。今回のセトリは開幕Red Breezeから9曲目ETERNAL BLAZEまでほとんどアップテンポで飛び跳ねてるんですが、石川公演からのブランクもあり1日目はRed Breezeで、2日目はGimmick Gameで身体にガタが来てました。でも3日目は難なくクリアし、ダブアンのPOWER GATEも余裕で跳び切りました。 3日目千秋楽は第一声の「気合い入れていくぞ、有明!」で一気に気合いが入り、そのままのテンションで過ごせてよかった。

10曲目のアコースティックアレンジ枠以外は3日間で全部歌える余裕があるので是非やってほしい、と前回書いてたんですが、見事その通りになりました。 ツアーで全国で歌われてきた曲たちが最後の会場に集結するの、とてもいい・・・。

10曲目も、12公演で5曲だと中途半端で、誰かが欠席したときに備えてバッファを持たせてたのかと思ってたんですが、真打ち登場と言わんばかりに(というか実際にMCで言ってた)千秋楽で6曲目が登場しました。哀愁トワイライト、夏に聴きたかったんですよね・・・。藤陵さんらしい自由なアレンジでとても聴き応えがありました。

今回ダンス曲が多いですが、最近振りコピするよりも跳ぶ方が楽しくなってきたので、今回のツアーから跳び多めで参加しています。 still in the grooveもGimmick Gameも振りコピしてたけど普通に振ってた方が性に合ってました。DISCOTHEQUEなんて何度もやってるからずっと振りコピしてきたけれど、東京から普通にペンライト振って跳んでみたら新鮮で面白かったです。しかしサビでどういう動きすれば周囲から浮かないのかわからずモタついたのは反省。 今後は隣の人に合わせて振りコピするかどうか決めるのがいいかなぁ。でもSUMMER PIRATESは振りコピする以外に動き方がわからないので結局踊る。

ずっと悩んでたブリッジムービーの紙飛行機は、自分の最終的な解釈は「声」を表しているという結論に至りました。東京で再度よく見直したところ、 「ボロボロに朽ちた紙飛行機に奈々さんが力を込める→紙飛行機が光り出して奈々さんが白い光に包まれる→白い衣裳になった奈々さんから紙飛行機へ更に力が伝わり、紙飛行機が完全復活する」 というような流れでした。 奈々さんは時たまライブのことを、パワーやエネルギーを交換する、キャッチボールする場所、というようなことを何度か言っています(自分も強く共感しています)。今回のライブが声出し解禁ライブであることも踏まえると、ブリッジムービーにおける奈々さんと紙飛行機の関係は、一度失われた「声」が復活し、更に互いに何かしらの力をやり取りすることによって、ともに復活・進化していく姿を表しているんじゃないか、という解釈に至りました。

・・・とかネチネチ考えてたら、千秋楽に奈々さんから「紙飛行機は子どもたちの声であり希望」みたいな話がありましたね。一先ず半分は到達できてよかったです。

千秋楽のダブアンはPOWER GATEでした。カンのいい人は2日目の14曲目にSTARTING NOW!ではなくPOWER GATEが来た時点で察しがついていたみたい。自分はLIVE RUNNERの後日談が頭にあった(POWER GATEで締めるのはこれまでのライブでも何度かあったので、LIVE RUNNERは違う曲で締めたいというチームの中の総意があった)ので、ダブアンの候補からはいち早く外してました。

声出し解禁ということで個人的な願望だけ言えばパワゲは初日からやってほしかったけど、セトリの流れを考えるとSTARTING NOW!がハマり過ぎてる。とはいえパワゲをセトリに入れるとしたらここしかないので入れ替え枠になったのではと推測。そういう意味では千秋楽の組み合わせがしっくりきた。テーマガチガチのセトリだとパワゲの使いどころが難しくなってるとかあるのかな。ひょっとしたらパワゲ以外でもそういう曲があるかもしれないと最近よく思う。

印象的だったシーン

今回は恋想花火を毎回聴ける貴重なツアーでした。奈々さんの低音地声の歌がツボなんですよ…。あと、暗転からのミラーボールを含めて光の演出も素晴らしく毎度見惚れていました。アウトロのギター三銃士の演奏も余韻が凄まじく、前半の締めであり山場でもある大事な1曲でした。その中でも青森は、初日というのもありますが、会場の天井が半球状で光の演出が最も映えていて非常に印象に残っています。

SUMMER PIRATESは振りコピ連番が最高に楽しかったです。青森は目の前に来てくれたところで4連番全員振りコピしてたし、愛知2と石川も間奏で連番者とハイタッチできて満足。特に愛知2は愛知1で新曲に食われたかと思ってたところの再登場だったので嬉しさ倍増。初日終了時点はアンコールの中で確実に変わるだろうと思っていて実際変わったんですが、予想よりも多く聴けて嬉しかったです。

アコースティックアレンジ枠で一番お気に入りだったのがCrescent Child。青森と愛知1でアレンジが若干変わってたと思うんですが、初日の衝撃もあって青森の方が好みでした。アレンジは安心と信頼の門脇大輔氏なのでもう言うことないし、奈々さんの歌もリリース当時に比べて遥かにパワーアップしており、あの難曲を悠々と歌う姿にもただただ見惚れるばかりでした。

サーチライトは大阪の感想記事にも書きましたが、おそらく大阪1で唯一、最後のフレーズが今までにない歌い方で衝撃を受けたのを今でも頭に焼き付いています。福島1も表現のベクトルが大阪1に近かったので、もしかして次の曲によって歌い方を変えているのかな?という仮説を抱いてました。熊本は参加できなかったので何人かにお願いして教えていただいたのですが(感謝!)、結局愛知は2日とも違ったので、無事仮説は否定されたのでした。

福島はLIVE CIRCUS以来10年ぶりだったので、CIRCUSの2曲が特に印象に残っています。個人的にライブ開幕曲の中でもインパクトが強かったGimmick Gameは、10年後にまた福島で歌われるとは当時思わなかったなと感傷に浸りながら観てました。Happy☆Go-Round!はホールで客電が点いたところで一気にテンション上がり、そこから新たな楽しみ方も見つけられて、ツアー後半も楽しめるようになりました。

NEXT ARCADIAは前回の記事で妄想を膨らませた結果、直後の東京1でイントロのピアノから曲の中に没入するという不思議な感覚に陥りました。NEXT ARCADIA、これまで開幕もダブアン大トリも乗り物演出も務めてきた中で、遂に本編ラストという重要な役を任されたのも感慨深かったです。

VIRGIN CODEも前回の記事で書き散らしたので改めて多くは触れませんが、この曲が奈々さん本人だけでなく自分にとっても意味のある曲になったのが大きかったです。他の人には伝わらなくてもいい、自分だけの思い入れが芽生えた曲。そのような曲は他にもいくつかありますが、そこにVIRGIN CODEも加わったのは本ツアーの大きな収穫でした。

ライブは曲をより好きになりに行く、というと語弊があるかもだけど、自分になかったり気づかなかったりした新たな曲の一面を知って、その曲のことをもっと好きになる。そういう曲が一つでもあったなら、それはいいライブ体験だったと言えるのではないでしょうか。

そしてSTARTING NOW!。今回のライブは、ナイトパレードと呼ばれる前半からブリッジムービーを挟んで後半のデイパレードへ、という流れで本編が構成されていました。裏テーマとしては、今までのライブがコロナ禍によって中断され、そこから復活を遂げたことのお祝い、更にそこから理想とする姿へと目指していく、というようなことが示唆されていました。言い換えると、これはいわば過去・現在・未来が全体の流れとして組まれていたと思います。そうするとじゃあ現在地点はどこかというと考えた時に、13-15曲目の部分にあたると思い至り、千秋楽の東京3では「今日でツアー終わっちゃうなぁ…」とぼんやり思っていたところにこの13-15曲目の部分で、特にサーチライトとSTARTING NOW!がツアー中とは違った受け止め方になっていました。

ツアー全体を振り返って

直前のライブがなのはシンフォギア祭りだったこともあって、セトリがどうなるかなと思っていましたが、いわゆる準定番曲が多めになっていました。 一方でこれまでとセトリの構成が大きく変わっており、1ブロックが3曲連続になっているところが増えました。その結果、ライブ全体では同じ曲数でも、テンポがよくなったと思います。 その他、タオル曲がセトリ変更点となり、更に曲順も入れ替わるなど新たな試みが見られました。個人的には、1公演限りの企画枠がなくなったのと、ツアー後半になって歌われなくなったと危惧した曲がファイナルの東京で復活したのが嬉しかったです。

ヨーダ紹介が曲中に組み込まれたことによりセトリの自由度が上がったので、今後のライブもこの方向性を継続するとなると、これまでなかった構成も出てくるかもしれません。その意味でも、今後を占うライブとしては可能性の広さを感じさせてくれたツアーだったと思います。

ということで、今回は4回に渡ってツアー中にブログを更新するという初めての試みをやってみました。やっぱり自分は書くのが遅いので、それなりの労力がかかりましたが、自分の思考を整理することができていい経験になりました。Twitterに断片を思いつきで垂れ流す方が遥かに楽なんですが、途中でノイズが入ったりしてまとまらないことが多いのと、根拠薄弱な妄想に浸るのも難しかったりするので、今回はこれでよかったと思います。

次のライブは発表されませんでしたが、新曲のリリースが決まっており、単独イベントとしては12月のFCイベントがあるので、それらを楽しみに過ごしていきたいと思います。

このツアーで毎回好きだった最後の数秒。声出し解禁ライブで一番嬉しかった時間かもしれない。