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NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023 GALA 02-06 大阪~福島~熊本 (2023.7.8 - 7.30)

水樹奈々さんの2023年夏のライブツアー前半戦お疲れ様でした。今日から後半戦ということで、一度ここで簡単に振り返ってみます。セトリと演出のネタバレ注意!!

今回のツアー日程は以下の通り。全7か所12公演。

初日青森終了直後の感想はこちら。

セットリスト

とりあえずここまでのセットリスト。

<OP MOVIE>

01.Red Breeze
02.Bring it on!
03.Poison Lily
  (青森、大阪1、福島2、熊本)
  FIRE SCREAM
  (大阪2、福島1)

04.still in the groove
05.Love Fight!
  (青森、大阪1、大阪2、福島1、福島2)
  Faith
  (熊本)
06.Gimmick Game

<Cherry Boys紹介>

07.Get up! Shout!
08.MASSIVE WONDERS
  (青森、大阪2、熊本)
  Silent Bible
  (大阪1、福島2)
  Sacred Force
  (福島1)
09.ETERNAL BLAZE

10.アコースティックスペシャルアレンジ
  Crescent Child
  (青森:Vn.門脇大輔、Key.佐藤雄大、Gt.佐々木"コジロー"貴之、Per.福長雅夫)
  Song Communication
  (大阪1:Gt.渡辺格、Gt.北島健二、Vn.門脇大輔、Ba.坂本竜太、Sax.藤陵雅裕、Drs.松永俊弥)
  夏恋模様
  (大阪2、熊本:Gt.北島健二、Gt.渡辺格、Gt.佐々木"コジロー"貴之)
  Love Brick
  (福島1:Ba.坂本竜太、Gt.渡辺格、Gt.佐々木"コジロー"貴之、Drs.松永俊弥)
  Violetta
  (福島2:Key.佐藤雄大、Vn.門脇大輔、Gt.北島健二、Sax.藤陵雅裕、Per.福長雅夫)

11.Sweet Dealer
12.恋想花火

<ブリッジムービー>

13.サーチライト
14.STARTING NOW!
  (青森、大阪2、福島2)
  POWER GATE
  (大阪1、福島1、熊本)
15.Higher Dimension

16.Astrogation
17.SCARLET KNIGHT
  (青森、大阪1、大阪2)
  Preserved Roses
  (福島1、福島2、熊本)
18.残光のガイア
  (青森、福島1、福島2)
  アヴァロンの王冠
  (大阪1、大阪2)
  SCARLET KNIGHT
  (熊本)

19.NEXT ARCADIA

EN1.PARTY! PARTY! (曲中ヨーダ紹介)
EN2.SUMMER PIRATES

EN3.Happy☆Go-Round!
EN4.DISCOTHEQUE

大阪 (2023.7.8-9 大阪城ホール)

ツアー初出は、Silent Bible、Song Communication、POWER GATE、アヴァロンの王冠、FIRE SCREAM、夏恋模様。

連番は4年ぶりのリア友、座席は1日目はスタンド中腹、狭い、2日目はアリーナ通路センステ前、青森とほぼ同じ位置。

入場はスムーズだったので、やはり青森は地方で電波が弱かったと思われる。

Poison Lilyがあると満足度爆上がり。ボーカルとギターで酔える。FIRE SCREAMも悪くないけどPoison Lilyが好きすぎるので…。

Silent Bible、直近で歌ったのはMTV Unplugged、LIVE FLIGHT+、リリパVで、国内のワンマンで歌うのはなんと2012年のLIVE UNION以来らしい。赤振ってる人は信用できる。

大阪1のサーチライトの歌い方が、とにかく明るい感じだった青森と全く違って衝撃だった。 大阪1以降、サーチライトの歌い方の違いに注目してるんだけど、福島1は若干似てたものの大阪1レベルの表現は今のところまだない。

そしてPOWER GATE!!!!!!!待ってた!!!!!!! 直前のサーチライトの衝撃もあって、大阪1は信じられないくらい泣いた。特殊イントロで最初は半信半疑だけど段々確信に変わっていくあの感覚。それが大好きなPOWER GATEで起きたものだから、感情を激しく揺さぶられた。

大阪1のサーチライト→POWER GATEは間違いなくPARADEツアー前半の個人的名シーンに挙げられる。

アヴァロンの王冠は後ろの映像も相まってラスボス感が強く貫禄があった。映像にクリスタルが7つ映ってたけど全部倒さないと本体にダメージが通らないやつ(ダメージとは)。2日目は残光のガイアに戻るかと思いきやそのまま。

大阪1はNEXT ARCADIAで跳んだり跳ねたりしてたら同じように跳んでた連番の友人と結構ぶつかりまくり、スタンド席で局所的にモッシュゾーンが発生。申し訳ないがめちゃくちゃ楽しかった。

福島 (2023.7.22-23 いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール)

ツアー初出は、Sacred Force、Love Brick、Preserved Roses、Violetta。

両日それぞれ連番は初めてのフォロワーさん。座席も両日4階。色んな人と連番できる機会が生まれるのがツアーの楽しみなところでもある。

10年ぶりの福島、前回はLIVE CIRCUSで来た。それもあってCIRCUSでやった曲、特にGimmick Gameで当時を思い出してじーんときた。ライブの開幕曲の中でもCIRCUSのギミゲは印象が強烈だったんです。あと福島はCIRCUSのライブT来てる人が比較的多かったと思う。

TLで何人か触れていたけど、超難曲Sacred Forceが今まで聴いた中で一番良かった。2014年のLIVE FLIGHTで体調崩してから復帰して以降、本人の並々ならぬ努力によってほとんどの曲を歌いこなせるようになっていった奈々さんだけど、それでもこの曲は2018年のLIVE GATEの時でも(過酷なスケジュールの影響もあってか)不安定だったから、遂にこの日が来たかと。そしてキーボード佐藤雄大チャンプ氏の流れるような鬼ピアノにも改めて惚れる。よく手引きできるわ…。

Love Brickは原曲やらんかい(怒)。2曲目か3曲目の入れ替えで来てほしいって思ってたらまさかの日替わりアレンジとは…久々に予想の斜め上を突かれて思わず声が出てしまった。ちなみにこの日もともと連番予定だったけどコロナから回復した直後で念のため参戦を見送ったフォロワーさんの推し曲なのもあって、どういう心境で聴いたらいいか最後までわからなかった。アレンジとしては面白かったもののもう全く別の曲になってて不完全燃焼だった。

一方でViolettaはこちらも意外な選曲。リリースから合わせてこれが3回目の歌唱というにもかかわらずアレンジで披露。普段あまり聴かない曲というのもあってかアレンジの違いがわからず、こちらは普通にボーカルに集中して聴いてた。

Preserved Rosesは結構ビックリ。SCARLET KNIGHTは固定だと思ってた(歌い出し「導いて僕を…Endless Light」に今回のキーワードの光がある)ので、別のイントロが聞こえてきてまず耳を疑った。前回の声出し禁止のLIVE HEROESで同じ位置に革命デュアリズムがあったので選曲には納得。1つ前のAstrogationもだけどBメロはリズム的に裏跳びが合うので、福島は両日この2曲が続いてしんどかった(楽しい)。

Happy☆Go-Round!で客電がつく。タオル曲でフロアが明るくなってテンション上がった。テンション上がり過ぎた結果、サビ後半で振りをガン無視して突然跳び始める人が爆誕。ツアーで歌われるのも4回目だし振りも変わらないので楽しみ方を模索してるところ。CD音源だとギターが結構面白いんだけどライブだと聴こえないんだよな…。

福島1は柵があってライブハウスのノリで最大限有効に使わせてもらったり、福島2は通路でスペースも十分あったりと、2日間自由に楽しめました。

熊本 (2023.7.30 熊本城ホール メインホール)

ツアー初出は、Faith。セトリを見た時に思わず「Faithゥ!??」って声出た。

セトリを見た、と書いてる通り、熊本は欠席でした。チケットも交通手段もホテルも確保してたけど、公演2日前にコロナ罹患が発覚したためやむを得ず。奈々さんのライブを病欠するのは初めて。自分と同じタイミングで職場の周囲の人も複数名罹患していたので、おそらく職場でもらったっぽい。世の中的にいつ罹ってもおかしくないとは思っていたものの、よりによってツアー中に罹ってしまったのはめちゃくちゃショックが大きかったです。熊本は特に観光や打上も楽しみにしてたし、ライブの方も評判よかったので、参加したかったなぁ。。。

ただ、幸いにも、ツアー初出のFaithは残りの公演でも聴けそうだし、10曲目の枠も夏恋模様が再登場したことから、セトリ的には致死ダメージを負わずに済みました。 やっぱりツアーで1か所行けなくても他の公演でまだ聴ける可能性があると救われるので本当によかったです。救済は必要…。

あとなんとなくMCで、これまでのツアーで頻繁に使っていた「企画」という言葉を意図的に避けてるように感じるので(うっかり言ってしまうこともあったけど)、これもライブの構成の変化のひとつなのかなと思ったり。個人的にこの傾向は大歓迎です。

全体の所感

今回のセトリは開幕から9曲目までほとんど跳び曲でかなり運動量が多いです。そのラスト9曲目がエタブレで真打ち登場という感じでとても良い。とりあえずエタブレを最後まで跳べたら合格です。

その後のクールダウンゾーンは3曲もあってありがたい。アコースティックアレンジにjazzyというかbluesyなSweet Dealer、そして名バラード恋想花火。アコースティックアレンジは個人的にはCrescent Childをもう一回聴きたいです。Sweet Dealerは表情とか足のリズムの取り方が好きなのでスクリーンか双眼鏡をガン見してる。恋想花火はツアー固定なのは初めてでたくさん聴けるのが嬉しい。照明の演出も幻想的ですばらしく、アウトロのトリオギターの合奏も至高。

ブリッジムービーは初日はちんぷんかんぷんだったけど、MCの説明を何度か聞いて段々わかってきた。 最初は飛空艇に乗って皆に音楽を届ける奈々さんが、途中で雷に遭って墜落するも、再び立ち上がって復活するという内容。

衣裳も最初は黒で(ワタリガラスのイメージらしい)、復活するときは白色衣裳。ライブの方も前半がナイトパレードで後半がデイパレードのイメージということで、ブリッジムービーが文字通り橋渡しとなって全体をまとめ上げている。普通ならデイパレード→ナイトパレードの順に構成すると思うけど、敢えて逆にすることでコロナ禍からの復活というメッセージ性も持たせることができて巧いと思いました。

現状の不明点としては、子どもたちのゴーグルと紙飛行機が何の比喩かわかっていない。 ゴーグルは、墜落前で子どもたちが皆ゴーグルをかけており、墜落後に生まれ変わった奈々さんが発する光を受けて、子どもたちが次々にゴーグルを外していくというもの。 そして紙飛行機。墜落前に子どもたちが投げているものだけど、墜落後に紙飛行機を拾った奈々さんが、紙飛行機から力を得て生まれ変わっている。

ただ、今これを書いていてなんとなくこうかなっていう自分なりの解釈はぼんやりと浮かんできたので、後半の公演でもう少し考えてみたいと思います。この記事読んでくれてる人の解釈も是非聞いてみたいので、もしよかったらTwitterや現場で教えてください。

そんなブリッジムービー開けの曲が、サーチライトというのもまたピッタリ嵌り過ぎててこれ以上ない選曲。サーチライト、一度立ち止まって自分を見つめ直し、そこから光を見つけて未来に向かって歩き出すという曲なんですよね。 初日青森の時はひたすら明るい感じだったから今回はそこまで重い使い方ではないんだなと高を括っていたのが、大阪1の最後で感情に訴えかけるような強めの歌い方だったことで考えを改め、ブリッジムービーの解像度も上がって、初日から一番受け止め方が変わった曲です。

その後のSTARTING NOW!/POWER GATEも始まりのイメージが強く、Higher Dimensionは幕が開いてそのお祝いの意味もあるため1、セトリの妙を感じずにいられません。

最後は神話になって理想郷へと向かう感じで(雑)、爽快感が大きいですね。

ここまでくるとアンコールどうするか問題がありますが、皆で歌って踊れる曲で固めて来たのでアンコールももちろんパレード要素ありです。やっぱり最後は皆でお祭り騒ぎしたいじゃないですか。ダンス曲と一括りに言っても実際はいろいろあり、4-6曲目とアンコールの違いはそこにあると思う。あと、たぶんアンコールでもう一回夜になってる。

後半に向けて

ということで前半をざっくり振り返ってみましたが、初日抱いてた感想と、前半終わった現時点で抱いてる感想は結構変わってて自分でも驚きました。やはり直後の感想というのはどこかに残しておきたいものですね。しかしセトリ予想は外しまくってるなぁ…(苦笑)

今日から一応後半戦ということで、セトリがまた変わってくると思います。また、既存曲も新たな発見が出てくるかもしれません。残りの公演は自分も演者さんたちも病気やトラブルなく最後まで走り切れるよう祈りつつ、1公演1公演悔いなく楽しんでいきたいと思います。


  1. 「(Higher Dimensionは)『CANNONBALL RUNNING』というひとつの物語の幕が開く曲でもありますし、来年の20周年イヤーに向けてのセレブレーション的な意味を込めた曲にもしたかった」 https://www.lisani.jp/0000140836/?show_more=1