記録を残すところ

自分のために残す。でもそれが誰かのためになるかもしれない。

水樹奈々スマイルギャング 第912次集会 書き起こし (2019.9.22 放送)

スマギャンでLIVE EXPRESSツアーの話をしていたので、書き起こし。 全文ではなくところどころ要約や省略しているので注意。

トータルコンセプト

EXPRESS=届けるをテーマにしていた。魂込めた音を全国各地の皆さんに配達しますみたいな形で作っていた。

ステージセットはそれに合わせて流通センターというか配送センター。アメリカンな雰囲気を取り入れてポップなカラーを取り入れて。シルバーのシャッターのいかつい感じで骨太に組み上げるのもいいかと思ったが、せっかくの夏のツアーで色味もほしいところでポップに。黄色い階段があったり。 今回幅広いセットリストだった。新曲METANOIAみたいなゴリゴリの曲もあれば久しぶりに歌う曲もあったから、新旧のバランスを考えたときにゴリゴリにあまり寄せても違うなと思って(セットに)色味を差してどちらにもフィットするように。 スタジアムだけはナネット急便の段ボールが1個1個カゴの中に入ったものが配送待ちみたいに並んでいた。

アルバム出た後のツアーじゃない分新曲はシングル3曲だったので新旧織り交ぜた。今年はGRACEやナナラボ、座長公演があって皆の前で歌わせてもらう機会がすごく多かったからそこで歌ってない曲を中心に選んでみたところもある(もちろん被ってる曲もあるけれど)。

39EXPRESS企画。39イヤー。30代ラストのツアーだからこその企画コーナーにしようと思って、30代になってLIVE○○で歌ってない曲が結構あるなと。1ツアーで歌えるのは40曲から行っても50曲くらい。ずっと眠ってた曲をここでいち早く届けたい。千葉では一番寝かせたやつを歌いたいと思ってとっておきのやつで真冬の観覧車。18年ぶりでチェリボも結成前で一回も演奏したことない曲。21歳で原宿アストロホールで行ったライブ。まだスマギャンも始まってない。美里とはルノワール…ではなく談話室滝沢で会った頃。Merry Christmasという歌詞があってピンポイントに時期が限られちゃう曲だからなかなか歌えなかった。誕生日が1月だからツアーの始まりもGRACEみたいなスペシャルライブもそういうタイミングが多くて年明けたのにMerry Christmasと歌ってもなぁと思うと… で夏のツアーでもおかしい。あえて避けたわけではなくタイミングがなかった。年末にライブやったのがほとんどない。FORMULAとかあったけどだいぶ前。

他にも1回しか歌ったことないM・A・M・Aとか。ピアスとかも超久しぶり。ナナフェス1でアコギで歌ってはいるがチェリボのオリジナルの生演奏でやるのは初めてだった。それらの眠りに眠っていた曲を今回一気に届けられて嬉しかった。

千葉はEXPRESS唯一の野外、しかも200公演目という節目。絶対晴れてほしくて晴れ女パワーで最後まで持たせた。途中で三嶋さんが19時半くらいから雨雲が押し寄せてきてると言ってたけど結界が張られてるみたいに逃げてった。

すごい気持ちよくて気候もちょうどよかった。秋の風が海風で湿気もあって喉の調子がすごくよかった。今回セットリストがずっと飛ばしてて、WHAT YOU WANTから始まって、「皆さんの欲しいものはなんですか、お届けしますよ」みたいな形でこのセットリストになっていたが、ロックコーナーから攻めていって、しっとり系の曲は39EXPRESSコーナーのみ。すごい熱いから身体がオーバーヒートになっちゃう。衣裳も通気性が悪いものが多くて熱がこもってボーッとする時もあるんだけど、運動量が増えてるスタジアムなのに千葉は最後まで気持ちよかった。身体がすごい軽くて浮いてるのかと思った。上下ウィングがライト⇔レフトを何回も往復して走ったが、アンコールで10cmくらいのヒールからスニーカーになってさらに軽くなってPOWER GATEを走った。今まで以上にコントロールできていつもより楽しめる余裕ができた。

演出

巨大な乗り物は直球でコンボイ、トラック。荷物を配達する乗り物はトラックが一番最初に浮かんで、ここは奇を衒わずにいこうと。最初は三嶋さんがすごいデコトラ出したい、ギラギラで歌詞書いちゃうとか言ってたが、ちょっと違うのでアメリカンなコンボイで。本当はトランスフォームまでさせたかったが今の技術では無理だった。15年後くらいだったらいけるかもしれない。何十億円もかかる。

METANOIAでコンボイに乗って出てくる。ホールも持って行きたかったが高さが入らなくてNG。アリーナには出てたが舞台から出られなくてヘッドの部分だけ。あのトラック7.77トンなので、あれを動かすポップアップとムービングステージは耐えうるものじゃないといけない。普通1トンに耐えられるのがポップアップ1面なので8面つけないといけないのでアリーナには入らなかった。スタジアムで出てきて上がステージになっててチェリボも乗れる。

METANOIAの時に初めてAR(拡張現実)を導入。私が炎に包まれてまるで燃えているように見える幻覚。今年は某アメリカのスーパーヒーローの吹き替えもやらせていただいたことだし、いつも炎のように情熱的な女水樹なのでピッタリな演出なんじゃないかと。

映像が荷物を配達してたら襲われるよくあるパターン。狙われた荷物が光りだし、私が適合者だったために乗り移ってヒーローになって倒すみたいな話。特殊な力は何でもできる。倒れたマイケルの傷も治し、小型のトラックを大型のコンボイに変え、マイケルはNANA MIZUKIが大好きなアーティストだっていう設定があったのでNANA MIZUKIのライブ会場まで行っちゃうというシナリオになっていた。

ムービングライトがいっぱい仕込まれていて、METANOIAの時に私の手の動きに合わせて全部動いていた。サビはARに変わってるがそれまでは私が手を上げるとそれに合わせてライトが動くシステムになっていた。いつか映像化したらその辺も観てもらいたい。静岡の時から動作チェックをしていた。特殊なブレスレットをつけていてそこに反応する。

サーチライトという曲で携帯のライトを翳してもらった。ナナラボで初めて披露した時から始めたもの。ライブツアーで携帯電話を出すのはどうなんだろうと躊躇う方もいらっしゃったかもしれないけど、歌詞が「携帯のライトを翳して」ってあるのでどうしても私がやりたいという演出で提案したらスタッフさんも心良くOKしてくれた。各地にお届けに参るということで、サーチライトが自分のふるさとのことを歌っている曲だから皆の地元を照らしていきたいみたいな、光で繋がっていきたいという想いを込めて今回本編のラストに置いた。いつも泣きそうになって鳥肌すごい。

Astrogationでは野外だから花火。花火大会みたいな大きな花火。花火上がりますという情報は聞いていたがすごい音が聞こえてきたから驚いた。私たちは背を向けているから見えなくて、後で映像を見たらライブの花火ではなく花火大会だった。

アンコールはフォークリフトで皆さんのもとに行ったが千葉だけはナネットさんに運転してもらった。

衣裳とかまだ聞いてないことあるが時間なのでまた追ってDVD出るタイミングで話させて。

ハプニング(裏話)

我らがチームスマギャンの偉い方のM原さん(松原さん)。すごく応援してくださっていて、FCに入って自力でチケットを買ってアリーナの席で観てると。What cheer?という曲を歌いながら花道を歩いていったらちょうど目の前に全身フル装備で私のグッズで身を固めていてプロデューサーが、めっちゃサイリウム振ってて花道先端の10列目くらいにいて目立って驚いた。まだ明るいからめちゃくちゃよく見えて他人の空似かなと思って何回も観た。さっき確認したら本人だった。