記録を残すところ

自分のために残す。でもそれが誰かのためになるかもしれない。

大矢梨華子お誕生日ライブ~ありがとう2020~ (2020.10.30 下北線路街空き地)

10/30に誕生日を迎える大矢梨華子さんのライブに行ってきました。

「その瞬間」は突然やってくる…

昨年も10/30は定期ライブがあり、誕生日当日にライブを観ることができました。 また、昨年は前日10/29の夜からカウントダウンイベントもやっていましたが、 今年は10/29に2回のインスタライブがあって、前日の様子を伺うことができました。

今年の10/30は金曜日で平日なので、仕事を片付けてから会場へ。 忙しい時期でしたが、前日まで残業しまくっていたので無事に早退できて開場時間に間に合いました。

今回の会場は下北線路街空き地。3月以降ライブができなくなってから、6/23に初めて観客有りでライブをやった場所でもあります。 その時よりも参加者は多く、チケットはSOLD OUT。 野外だけど天候に恵まれ、時折月が見える中でのライブとなりました。

今回はサポートにGt. 西川ノブユキさん (アノアタリ)、Pf. 菊池亮太さん (アノアタリ)、Vn. 谷崎航大さん (THEラブ人間) がブロックごとに入れ替わりで登場。

セットリスト

(Vo. 大矢さん、Gt. 西川さん)
01. 響けプレリュード
02. 今よりもっと
03. 僕はまだ大人になれない

(Vo. 大矢さん、Pf. 菊池さん)
04. 漂流教室 (銀杏BOYZカバー)
05. コイワズライ (Aimerカバー)
06. 若者のすべて (フジファブリックカバー)

(Vo. 大矢さん、Gt. 西川さん、Pf. 菊池さん)
07. コールドムーン
08. トワイライト

(Vo. & Gt. 大矢さん、Gt. 西川さん)
09. 1422
10. 僕等は生きていく

(Vo. 大矢さん、Gt. 西川さん)
11. TARIRATTA

(Vo. 大矢さん、Gt. 西川さん、Vn. 谷崎さん)
12. ヘタクソな心
13. 恋ってなんなんでしょね?

(Vo. & Gt. 大矢さん)
14. 何億光年
15. 僕はまだ恋を知らない

encore
(Vo. 大矢さん、Gt. 西川さん、Pf. 菊池さん、Vn. 谷崎さん)
E1. 響けプレリュード

※4,5,6 のカバー曲は知らない曲なので自信ない。。。アーカイブが公開されたら追記予定。→ アーカイブ公開されたので修正しました

新型コロナ対策で声出し禁止のため、すべてアコースティック編成。 最初はGt.西川さんと2人で歌唱。ベビレ時代から何度も一緒にやっている方なのでコンビネーションは抜群。聴いていて安心感がありました。 「響けプレリュード」から「今よりもっと」につなぐ王道の流れ。その後の「僕はまだ大人になれない」は、ちょうど1年前の誕生日当日ライブで初公開となった曲で、その日のことを思い出しながら聴いてました。 強風でフラスタが倒れる事案があったのはここだけの話。

2ブロック目は、こちらもベビレ時代からお世話になっているPf.菊池さん。 先日は2人で配信ライブも行っていて、生で観るのは久しぶりでした。 カバーは知らない曲だったけど、野外に映える歌声とピアノの音が心地よかったです。

そこに再び西川さんが加わり、「コールドムーン」と「トワイライト」を3人で。 まずこの2曲がとても良かった。。。 「コールドムーン」は原曲ver.でやるかなと思いきや一恋一会ver.だった。 8月のツアーでBメロの歌い方が好きになったので、また観れてよかったです。 「トワイライト」も8月のツアーで新たに思い入れが増えた曲で、今年特に印象に残った1曲となりました。

菊池さんが退場するところで、例のHappy Birthday to Youの曲を菊池さんが演奏し始め、ファンからの花束が届けられるサプライズ。そしてすかさずカメラマンさんによる大矢さんのフォトセッションが始まる。 大矢さん現場はファンの愛が強いなと毎年感じてますが、今回も何人か裏でいろいろ動かれていたようで尊敬。

今度こそ菊池さんが退場し、大矢さんはギターを装備。西川さんとギター2人体制で次のブロックへ。 「1422」も去年の10/30に作られた曲だったなと思い出してました。 「僕等は生きていく」は何度聴いてもいいですね。。。集中して聴いていたかったけれど、この時も再び風でフラスタが倒れてしまい意識が薄くなったのはよくなかった。反省。 「TARIRATTA」はこの声出し禁止のなかでクラップ以外に楽しめる曲でありがたかったです。

次のブロックはVn. 谷崎さんが登場。Happy Birthday to Youサプライズの時もさり気なくステージに登場し演奏されていました。 ストリングスが入ることで、曲のアレンジも大きく変わり、ライブでしか披露されていない「ヘタクソな心」は新たな一面を観ることができました。 「恋ってなんなんでしょね?」も、一恋一会ver.の印象的なギターのフレーズがストリングスに置き換わり、優雅な楽しい曲になっていました。

最後は大矢さんひとりになり、久しぶりのソロ弾き語り。 「何億光年」はDメロのところで目を閉じて歌っている姿が、何というか綺麗でした。

・・・ここまで歌ってきて持ち曲はほぼやっており、残すはあと1曲というところでMC。 本編最後のMCとなるわけですが、ちょっと様子がおかしく何度も言い淀む大矢さん。 それはまるで、口にしては現実となってしまう、でも伝えなければならない大事なことがある、そんな雰囲気で、今まで目にしたことがない姿でした。 涙が溢れそうになるのを堪えながら、その言葉が紡がれるのをファンはただじっと待つのみ。 そしてついに発せられたのは、

  • 明日10月31日を持ってしばらくお休みをいただく
  • 期限は決めていない

という内容でした。

おそらく誰も予想していなかった事態だったと思いますが、会場は静まり返っていて、自分は頭の理解が追いついていないというか、思考することが出来ない状態に。。。 詳しい経緯や理由は明かされませんでしたが、とにかくこれは決まったことなんだというのは認識できたので、その心構えで最後の曲「僕はまだ恋を知らない」を聴くことに。

こうなると今までと違った感情移入ができてしまう歌詞が現れるんですよね。

君のいない部屋で今夜もこの歌をうたっているよ
いつもの毎日に帰ってきただけ「大丈夫」
君の涙を見たかったわけじゃないんだごめんね
ラジオから夢で逢えたらって聞こえてきた
最後の花火があがってすぐ消えた

初めて聴いた時を思えば、自分の中でこのような立ち位置になる曲になるとは思わなかったなぁ。。。

アンコールはクラップのみで呼び込み。もっと聴きたいという想いはどのライブでも抱くけれど、今回それはより強かったと思います。

西川さん菊池さん谷崎さんが全員出てきて最後は「響けプレリュード」。 演る曲は決めておらず、しかもこのメンバで合わせたことはなかったとのことですが、その場でしっかりまとまった1曲に仕上げてくるのはさすがプロのミュージシャンですね。。。

鳴り止まない拍手の中ライブは終了。 この日は久しぶりに特典会が開催されるとのことで、自分も参加してお話してきました。 相変わらず接近戦は緊張して苦手なんですが、誕生日おめでとうと、これからも元気で過ごしてまた会いましょうと直接伝えられたのは良かったかな。 本人が敢えて言わなかったことを根掘り葉掘り聞くのは違うと思ったのでそこは触れず。

特典会が終わった後は大矢さんから生声で最後に挨拶。 そして公式用の撮影をした後、スタッフからまさかの撮影許可が下りる。 そのままだとステージ上の柱の陰になってしまうファンのために、撮りやすいように移動してくれる大矢さん。 こういう細かいところの気遣いが素敵ですよね。

一通り撮影会も終わってスタッフから今度こそ終了のアナウンス。 物販で特典当たった人はまだやり取りがあったようだけど、自分は時間がなかったので会場を後に。 この時点で21時過ぎており、軽くひとり打ち上げして23時前に帰宅。 23時から生配信があったのでそれに間に合わせました。

生配信で話した内容は正確に伝えられる気がしないので動画のアーカイブ貼るまでとしますが、 なんというかさっきまでステージの上に立っていた姿を観ていて、直接お話もした人が画面の向こうで話していて、そしてそれが動く姿を観れる最後だというのが俄に信じ難い時間でした。

今日のライブ前は重大なお知らせがあります!みたいな所謂告知の告知はなく、それまでのラジオやライブでの話を聴いていてもそんな素振りは全く無かったので、本当に急な報せでした。 「ありがとう2020」という副題が出た時には、普通なら年末の12月に持ってくるようなフレーズを10月のライブにつけるのか?とわずかに違和感を覚えたんですが、さすがにこうなるとは思い至らなかった。 声も聞けなくなりそうな感じだったのでラジオも終わるような気がしてますが果たして。 ただ、充電期間、パワーアップした姿を自分も楽しみにしてる、と言っていたので、今の時点では戻ってくることを見据えているのかなと思います。 そして、いざその日が来たら、笑顔で迎え入れたいと思っています。

個人的な話をすると、2019年が公私の公の面でまぁいろいろありまして。 そんな中でグループ解散からソロで再始動してひたむきに歌い続ける大矢さんは、多少泥臭くても、まっすぐに伝えようと、届けようとするその想いはグループ時代よりも強く表れていて、その姿に勇気づけられることが本当に多くなっていました。 しばらくそれが観れなくなるのは正直心細いですが、自分自身も精進していつか来る日を待ちたいと思います。

「さよなら」でもなく「ばいばい」でもない、再会を予感させてくれて前向きになれる「またね」っていう言葉が私は好きです。

最後に、ライブ後の月は明るい光を届けてくれたのを残しておきます。